毎日お弁当生活スタート! 閑話休題⑨
Photo by Mujikanen.
毎日お弁当生活!
最初の3日間はおにぎりを握っていましたが、4日目からは初心者なりにお弁当を詰めてみました。お弁当の詰め方は要領を得ませんでしたが、自分なりに考えてお弁当を詰めていく過程は楽しいですね。
何事もはじめは楽しいですが、続けていくうちに負担になるので、そこをどう克服していくかをこれから考えます。
もともと、料理を負担に感じないので、毎日のおかず作りは苦になりませんでした。
しかし、1番の問題はおかずを作るのに要する時間でした。
おかずを作るのに必要な時間
お弁当のおかずを詰めるまでに要する時間を把握するには、実際に毎日料理をしていく過程の中で、繰り返し試行錯誤することで具体的に確立されていきます。
お弁当の主な調理工程を書き出すと下記の4つがあげられます。
①食材を切る順番
②炒め物の調理の順番
③各種おかずに共通する具材の組み合わせ
④食材を煮る順番
ここでは、画像のおかずを調理するのにかかった時間をもとに考えてみます。
①冷凍食品 コーンコロッケ
②ピーマン、人参、豚肉の炒め物
③卵焼き
④ポテトサラダ
上の4つの中で、調理に1番時間の掛かるおかずはポテトサラダです。逆に時間のかからなかったのはご飯です。ここからは、ご飯も品目の1つに加えてお弁当の工数管理と作業時間を考えてみます。
お弁当をつめる全体の流れ
まずはお弁当をつめる全体の流れを確認していきましょう。こちらがお弁当を詰めるまでの全体の流れです。出勤時間が早く、いちからおかずを調理して、お弁当に詰めるのは時間の関係上無理と判断し、前日と翌日の2工程に分割して作業する様にしました。
分割する方法にしたことで、起床後すぐにお弁当を詰める工程に取りかかれるようになり、毎日お弁当を詰める心理的なハードルを下げることが出来ました。
お弁当作りの初心者が毎日続けるには、日々の行動習慣の中にシステム的に落とし込むことが大切になってきますね。
今回のお弁当の構成
今回のお弁当の構成はこのようになっています。
おかずは全部で4品あり、その中でコーンコロッケのみが冷凍食品です。その他は冷蔵庫の中の食材と父の家庭菜園で採れた野菜を使いました。
野菜炒め、卵焼きに関しては多くの方が日々簡単に作っていると思います。2つともお弁当の定番メニューの常連に名を連ねています。
クックパッドでは、卵焼きだけで24000品以上のバリエーションがヒットします。
それだけ、誰にでも作れる基本的でアレンジも簡単なレシピなのでしょう。
調理時間は5分が目安になっています。
野菜炒めも同様にして、クックパッドに9000品近いレシピが投稿されています。誰でも作れる簡単なおかずから徐々にステップを積んでいきたいですね。
こちらの調理時間は15分と少し手間が掛るかなという感じです。
ポテトサラダになると1600件までレシピ投稿の数が減ります。
ポテトサラダが卵焼きや野菜炒めと違うのは調理工程の数が倍近く違うことです。
調理時間の目安は、なんと30~40分です。
卵焼きの6~7倍、冷凍食品のコーンコロッケが1分30秒だとすると30倍の時間がかかります。おかずの調理時間の手間と朝の出勤前の貴重な時間を考えると、冷凍食品の商品数が増加する理由がよくわかります。
調理工程の数と作業時間は、ほぼ比例関係にあるので、1品おかずを作るのに掛ける時間を短くすれば、より多くおかずを作れるようになります。
翌日のお弁当は帰宅後に作るので、調理工程が多く時間が掛かかるモノを作るメリットはなく、毎日作るお弁当も続かなくなります。
よくよく考えると、自分のために作る毎日のお弁当に凝ったものは必要なく、そこそこ栄養価が高く、より簡単に作れることが大切になってきます。
お弁当の工程管理と工数管理
生産活動の現場では一般的かもしれませんが、朝出勤前に時間がなく帰宅後に明日のお弁当を作る私の場合、お弁当作りにも工程管理と工数管理が必要になってきます。
工程管理とは生産管理のうちの1つです。
生産管理(経営)のうちの一つ。原材料から製品になるまでの作業系列を生産工程といい,生産がシステム全体から見て最も経済的に行われるように生産工程を管理することを工程管理という。
出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト|情報
また、工数管理とは作業者の仕事量を調整管理することです。
〈工数〉すなわち作業の延べ所要時間の多少を検討し,その節減をはかる諸施策を立案,実施,評価することをいう。工数はたとえば,ある作業の遂行が5人の作業者の5時間労働を必要とする場合には,5人×5時間=25人時(man‐hour)というように算定される。工数の多少の検討とは,具体的には,あらかじめ設定されている標準工数と実際にかかった実績工数とを比較し,その差異を把握することであり,それを基礎に工数節減が試みられる。
出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト|情報
私の場合、工程管理ではお弁当をつめる段取りを計画し、工数管理では短時間で作業量(=短時間調理工程)を少なく出来る様に工夫することでした。
工程管理の段取りは、お弁当生活を開始して1週間で要領をつかめましたが、工数管理はななか上手く進みませんでした。
ポテトサラダの様に作業工程が多いおかずを作ってしまったり、その割に他のおかずと食材や調理工程が重複しないなど、生活サイクルの中でお弁当にかける時間を上手く見積れず、結果不慣れなお弁当生活が続きました。
今回の主な失敗とポテトサラダ
今回の主な失敗はポテトサラダは食材を切った後、ジャガイモとニンジンを電子レンジで温めるのに時間がかかったことでした。特にジャガイモは4回ほど電子レンジで温め直し、マッシュポテトに成るまでに20分ほど時間を要しました。
同時進行で他のおかずも作っていたので、キッチンの作業場も、いつもよりぐちゃぐちゃになり、料理中の作業環境としても決して良いものではありませんでした。
翌日、ジャガイモからマッシュポテトを作るコツを調べると、
①男爵いもを使う
②ジャガイモを丸ごと強火で水からゆっくり茹で上げる
③ペーパータオルなどで熱いうちに皮をむく
大体、以上の3つでした。
電子レンジを使うやり方は確かに早いのですが、皮をむき程よい大きさにカットしてから大皿に入れて電子レンジで温めているので、どうしても個々の食材で熱の通り方にムラがあり、何回も温めなおすことに成りました。
今回の失敗を糧にして、出来るだけ毎日のお弁当作りに励んでいきたいと思います。