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発見と簡単な記録

深夜喫茶店① 『夜と朝の間の深夜喫茶店』

Photo by created Georgie Pauwels

 

深夜喫茶店

深夜の喫茶店に来店されるお客様は昼の時間帯とは違い、それぞれが思い思いの時間を過ごし、ときには日中の仕事の疲れから睡魔に負けて眠りにつく場面なども見受けられます。ビジネス街ロードサイドなどの郊外店では店全体の雰囲気も違い、また来店されるお客様の層も違ってきます。ビジネス街の方が深夜喫茶店に来店されるお客様のバリエーションも豊富で時間帯によって夜のビジネス街の顔を見せてくれます。深夜喫茶店といっても各種企業ブランドや店舗戦略、利用される方で違いはありますので、一概にこの流れとはいえませんが、今回はビジネス街の流れを紹介していきます。興味を持った方は読み進めてください。

 

 

 23:30

シフトインした直ぐ後にいつもアメリカンコーヒーを飲みに来る、とある企業の熟年紳士の方が来店されます。経済新聞を読みながら1時間程ゆっくりされ、そして控え目で素敵な笑顔と共に退店されます。いつも決まった時間に来店し、いつもの席に座り、いつものアメリカンコーヒーを飲む、それがこの方にとっての1日の終わらせ方なのでしょう。

この時間帯は比較的夕方からの時間帯に来店されるお客様と同じ客層の方が多く、それぞれの会話は共通しているものが多いようです。

 

①読書や漫画

②仕事をされている方がクライアントと打ち合わせなど

③仕事の愚痴と家庭と知り合いの話など

④夜のお仕事をされている方の出勤前の座談会

⑤学生の方は勉強や卒業論文の執筆など

 

中間サービスを行う時に聞こえてくるのは、この様な話が圧倒的に多く仕事場や自宅とはまた違った個人の三つ目の居場所(サードプレイス)ならではの過ごし方をしています。最近の喫茶店やカフェには充電器も備え付けてあり、フリーランスで仕事をされる方にとって、その様な場所の居心地は最大のメリットとなっています。

23:45

比較的若い企業幹部であろう方が来店し、いつものアイスティーフロートをオーダーされます。この方もいつも決まった時間に来店し、いつもの席でいつも同じものを飲まれます。きっと、日中の仕事の疲れを喫茶店で癒して翌日に備えるのでしょう。しかし、この日は2時間後の深夜2時過ぎに部下の方が来店され仕事の話で盛り上がり始めました。2,3人の部下の方と喫煙室で盛り上がりはじめ、最後に来店された部下の方と大量のメモ帳を卓上に広げ、寝る間も惜しんでビジネスを教えている姿は熱血上司そのものでした。結局、明け方の5時過ぎまで盛り上がり、爽やかな笑顔で部下の方と退店されました。

1:00

この時間帯には外の道路でよくパトカーと暴走族がレース繰り広げています。爆音と共に駆け抜ける姿に若さと勢いを感じますが、若さゆえに勢い余って事故など無いように願います。この時間は少し眠気が襲ってくるので、良い眠気覚ましにも成っています。

1:30 ~ 3:30

22:30過ぎに来店されていた外国のお客様が長い間席を外され、スタッフ一同食い逃げかと少し心配しましたが、1時30分過ぎに店内に戻られ事なきを得ました。どうやらPCの充電器を取りに行ったいたらしく、その後3時30分過ぎまで仕事をされ退店されました。アイアンマンのT-shirtを着た正義の味方は食い逃げなどしないと証明してくれて安心しました。

4:15 ~ 4:45

夏の間はこの時間の日の出と共に夜から朝に喫茶店の顔ぶれも代わります。
冬の間は2時間程ズレますが、6時過ぎにはゆっくりと朝の顔に代わっていきます。

4:45 ~ 5:00

この時間帯は引退まじかの個人タクシーの運転手の方々が続々来店されます。日によって人数に変化はありますが大体4~6人の方が途切れ途切れに来店され、皆様そろって当店のブレンドをオーダーされます。早朝から集まって談笑される姿は男子高校生そのもので、まるで幼馴染の集まりの様です。

5:00 ~ 6:00

早朝のモーニングを目的に来店されるお客様を迎えるために朝の準備をし、夜のお客様が朝の世界に帰るのを見送ります。外では食材や資材を運ぶトラックが忙しなく走り回り、モーニングの従業員が出勤されて夜の喫茶店は一時閉店致します。また翌日の22時30分にいつものお客様を迎える準備をし、夜の喫茶店は開店します。

 

ギャルソンである私達はトレンチとダスターと真摯な笑顔を携えて、お客様が過ごされるそれぞれの時間を退店されるまで和やかに見守ります。

 

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