閑話休題⑤ 献血の粗品『今冶タオル』
Photo by Mujikanen.
今治タオル
先日、献血をした際に頂いた粗品の中に『今冶タオル』を発見しました。
今冶タオルとは愛媛県今治市を中心にして、同市のタオル製造業者175社が加盟する『四国タオル工業組合』が製造するタオルに独自基準を設けて高品質タオルとしてブランド化したものです。
泉州こだわりタオル 2010 |泉州タオル 大阪タオル工業組合
今治市
今治市は国内最大のタオル生産地であり、その歴史は明治27年から始まりました。国産のタオル発祥の地は大阪府の泉州地域にある泉州タオルですが、現在では『大阪タオル工業組合』がこの泉州タオルのブランド化を進めており、今治タオルと泉州タオルは共に経済産業省の中小企業庁が進める『JAPANブランド育成支援事業』で認定され補助金を受けています。
JAPANブランド育成支援事業に認定されるまでにタオル業界が経済産業省にセーフガードを要請するなど安い中国製品に対抗するためにいろいろな試みが為されました。
また、今治タオルは 2002年4月に開催された『ニューヨークホームテキスタイルショー』で世界32カ国1000社の中から日本で初めて賞を受賞しました。その時の今治タオルを作った方が池内タオルさんです。
今治タオルのブランディング
こちらに池内タオルが今治タオルを使用して自社のブランド化に成功するまでの話が語られています。
信じるものに、懸ける。~池内タオル 池内計司氏~ | セキュリテラジオ
当時、国産タオルは輸入タオルに押され産地の規模が縮小し、人件費の安い中国やベトナムで日本で製作された見本を元に大量生産を行っていましたが、このままライセンスブランド事業を続けていては会社として先が無いと判断した池内社長が『高品質』をコンセプトに掲げ、大胆に路線変更を行いました。ライセンスブランド商品では社名が表に出ず、ほぼ事業の主力にするとは考えず池内社長の求める理想のタオルを製作しました。そしてブランド名は自社の頭文字をとって『IKT』として品質、安全性を上げ、環境負荷を下げることを追求し、明確なコンセプトに基づき手ざわりが最高の高級タオルをオーガニックコットンで作製した。
今治タオルの基準とは
数値表より動画の方がわかりやすいですね。
これだけの基準を満たしていれば使い心地も良いんでしょうが、ここで気になったのが『タオルソムリエ』です。ワインとかコーヒーではなく『タオル』です。
タオルソムリエ
タオルソムリエはタオルについての習熟度を認定する試験であり、受験資格は誰でも受験できるそうです、100点満点中80点で合格、受験料は¥10500です。
タオルソムリエ1000人突破 今治の団体認定12年受験者最多 知名度上昇 業界外からも | ホッとニュース | 愛媛新聞ONLINE
まだ合格者が1200人程度ですので、狙ってみては如何でしょうか。
今治タオル体操
他に気になるのが『今治タオル体操』です。
同好会もあります。今治タオルを購入された方は必見ですね!!。
今治タオルに注目しているベンチャー企業もります。紡績会社や商社が在庫として抱える廃棄用高級糸を今治タオルに再利用するそうです。
今治タオルのロゴマークが気にって調べてみると思っていたより面白い結果に行き着きました。献血に行き今治タオルが貰えるって少しお得になった気分ですね。