閑話休題④ 献血のあれこれ
Photo by Mujikanen.
献血
写真は今回献血に行った際に頂いたもの一覧です。
先日、思い立って献血に行ってきました。
以前から定期的に献血に行ってはいたのですが、ここ最近は行く機会がありませんでした。つい先日、仕事で別の営業所に行く機会があり、仕事後に時間が余ったので日本橋にある献血ルームに行ってきました。
献血に行く理由は人それぞれですが、私の場合、若い時に入院し手術をする過程で、もしも手術中に出血多量になった場合、輸血か自己血輸血を受ける説明をインフォームド・コンセントとして担当のドクターから受けました。その時の経験から献血の必要性を感じ、自分の血液が何らかの形で人の役に立てたらと思い、それ以来定期的に献血に足を運ぶようにしています。
献血は健康な方々から自発的に無償で血液を提供し、血液製剤として輸血を必要とする多くの患者さんのいる医療機関に届ける『血液事業』として日本赤十字社が運営しています。
献血で得られるメリットとは一体何でしょうか?
①血液検査が無料で出来てしまう。
②献血回数を重ねる毎に特典がある、ちょっとした粗品も貰える。
③待ち時間に雑誌と漫画が読み放題である。
④献血で失った水分、栄養を補給するためにドリンク、お菓子が食べ飲み放題。
⑤献血後にアイスクリームを無料で食べられる。
⑥献血で失った血液を補うために体が新たに血液を造血する効果がある。
血液検査の費用に関しては以下のサイトで詳しく説明してくれています。
血液検査でわかる検査項目の説明について
各種検査料金の目安について
血液検査の費用は病院毎に違いがでますが、上記のサイトの内容から各種病気に必要な検査してほしい項目での料金は¥14000程度かかることになります。
それが献血をすることで無料で定期的に確認出来るなら生活習慣病などを予防する普段の健康管理に十分な機能を果たしますね。特に企業の健康診断を受ける事が無いフリーターの方には重要だと思います。
献血後、1週間程度経つと血液検査結果が数値表として自宅に郵送されて来ます。
採決基準
採血献血をする基準について日本赤十字社より採血基準が設けられています。
成人男性の400ml全血献血の場合、1年間で大体4~5回が限界ですね。
成分献血なら1ヶ月の間に大体2回行う事が出来ます。
献血は回数を重ねる毎に特典があります。
献血回数が10回を超えると粗品が貰え、50回を超えると感謝状が授与されます。
献血をしている中には1000回を超えている方もいるそうです。
単純に凄いですよね、今からではとても追いつけそうにないですね。
知り合いの中にも昔のカード制の時に複数の献血カードを作り2週間に1回は献血に行っていたという方も居ますが、今では献血受付が指静脈承認に代わり、以前の様に複数枚カードを持つことは出来なくなりました。また、病院の電子カルテ化も進みペーパーレス化の影響で献血前の問診回答もタッチパネル形式のタブレットに代わり、その様な裏技は出来なくなりました。
献血をするデメリットとは何でしょうか?
反対に献血をするデメリットとは何でしょうか?
①献血時間が勿体無い
②売血した方がお金が儲かるのではないか?
特に思いつきませんが、強いて言えば献血時間が勿体無いくらいでしょうか。しかし献血に要する時間は30分~45分位なのでそこまで気にする必要はないと思います。
もしかして、売血した方が高く売れるんじゃないのと思った方、残念ですが現在日本では売血は禁止されています。素直に献血に足を運んで下さい。
日本では1950年~1960年代まで売血が全国各地の民間血液銀行により事業として行われていましたが、当時金銭を得る目的のために連続して売血を行う方達の黄色い血問題とライシャワー事件を機に売血から献血へと大きく舵を切ることとなりました。
しかし、海の向こうの中国やアメリカでは未だに売血が行われています。
血液ブローカー
レコードチャイナより、新たな血液ブローカーが暗躍
映画「ハゲタカ」の中で玉山鉄二が演じる劉一華の母親も貧困から売血により生活費を工面していたと設定上なっています。ハゲタカ自体はフィクション作品です。
ハゲタカ自体は面白い作品ですので、原作や映画で楽しんでください。
実際の献血の流れ
さて、実際の献血ではどういう流れで献血が行われるのでしょうか ?
①献血受付で献血カードを提示後に指静脈承認により本人確認が行われます。
②タッチパネル式のタブレット端末で質問事項に回答記入します。
③ドクターによる問診と血圧測定、看護師さんによる事前採血が行われます。
⑤献血後には15分ほど休憩をします。
⑥献血カードを受け取り終了です。
献血前と献血後は待ち時間があるので、その間は献血ルームにある漫画や雑誌等を読んで時間を潰しましょう。私がよく行く日本橋の献血ルームには『課長島耕作』があるので毎回それを読んでいます。
そして、献血後のアイスクリームを食べるのも忘れません。
献血後まれに貧血に成る事がありますが、そんな時は近くの看護師さんに声を掛けましょう。献血後に貧血で転倒し、頭部を強打して病院に行くなどとなっては元も子もありませんので。
私の場合ですが献血後に目の前が黄色くなり意識が飛びかけた事があります。幸い近くにいた看護師さんの対応が早く10分位で何事もなく献血を終える事が出来ました。
日本では年間どれくらいの人が献血に足を運んでいるのでしょうか?
10代と20代の献血者数が減り30代の献血者数が横ばいと成っています。
また、日本赤十字社では血液事業の事業報告書として以下のPDFを公表しています。
https://www.jrc.or.jp/about/pdf/14_redcross_soumu120620ketsuekippt.pdf
このPDFでは献血にかかる費用等も公表していますので気になる方は確認して下さい。
各国の献血に関する取り組み
① スウェーデンの献血サービス
自分の血液が輸血に使用された際にSMSでメッセージが届きます。自分の血液が見知らぬ誰かの役に立つのは単純に嬉しいですよね。
②ブラジルでの取り組み
海外での献血基準について
①海外の献血の血液基準について紹介してくれているサイトです。
献血.net - for the World Wide Blood Donors
海外旅行によく行かれる献血マニアの方、必見です。
②若い血液で若返り
若い血液を輸血して体まで若返るなんてまるで、『ジョジョの奇妙な冒険』のデュオ様ですね。10代~20代の血液は今後は貴重に成っていくのでしょうか。
日本国内の献血所のご案内
ここまで読んで頂いた方へ、最後に日本各地の献血所の紹介です。
最後まで読んだ頂きありがとうございます。
仕事や学校や遊びの帰りに、友達と一緒に、ご家族で、ぼっちの方は1人でもいいので献血に行きましょう。その献血が回りまわって自分や自分の大切な方や、自分の大切な方の大切な方の役に経つ日が必ず来ます。