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発見と簡単な記録

捨てる勇気⑨ 寄付した古着の行方

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By Modestas Urbonas

 

食品と違い被服(衣類)の流通は透明化されているのでしょうか。

 

ドイツのTVドキュメンタリー番組から

古着の寄付と嘘

 

www.youtube.com

 

寄付したはずの服が売られている

 

寄付したはずの服が売られている、寄付する側からしたら少しショックな話題ですが2011年11月に北ドイツ放送(ドイツ公共放送連盟の一つ)で放送されたドキュメンタリー番組で取り上げられていました。

放送言語がドイツ語なため私には理解することが出来ませんでしたが、幸いなことにこのドキュメンタリー番組を解説してくれている方のBlogを発見できたので紹介させて頂きます。

ドイツ国内には古着回収用のコンテナがあり、コンテナには回収団体(ドイツ赤十字など)の名前が記載されています。回収された古着は回収団体を通してドイツ内や他国に寄付されます。ですが、古着回収業者に売却されたりもします。

古着回収業者からしたらリソース(回収した服)は無料で途上国に輸送され販売し販売業者や中間業者、途上国の露天商や古着ショップなどは結構な額の金額を得ることが出来ます。しかしその影響で高価なドイツ製品や安価で質の高いアジア製品に対抗できない現地の繊維工業はどんどん廃れていく一方だそうです。

個人が必要無くなった服を寄付する際、比較的Positiveな感情で回収コンテナに投入しますが、回収団体(業者)によっては回収や仕分けのコストを払わなければならず、またビジネス目的に使用するため、寄付する側のPositiveな思いが寄付先に届きにくい形になっており少し残念に思います。

ですが視点を変えると、そこには雇用が生まれておりゴミを減らすという観点から古着を回収するシステムが生まれたともいえます。

 

「この寄付する側のPositiveな思いを如何にして寄付先に届けるのか」

この思いを実現している団体がアメリカにあります。

アメリカ・ニューヨークで2011年5月に登場したアパート内に古着回収ボックスを設置する「Re-fashioNYC」というプロジェクトです。これはニューヨーク市がホームレスや低所得のHIV/AIDS患者を支援する「ハウジング・ワークス」に委託して行っています。古着販売で得た収益はすべて同団体のHIV/AIDS患者を支援に充てられます。

 

vimeo.com

 

ハウジング・ワークス Housing Works

Re-fashioNYC re-fashioNYC

 

同様に2011年ベルリンで生まれた不用品交換ボックス・プロジェクト「GIVEBOX」があります。

 

GIVEBOX Givebox Infoflyer - English

 

これはFacebookを通じてフランス、オランダ、アメリカ、カナダ、ブラジルなど各国で広まっています。

 

古着の処分をどうするかで迷い、調べてみたら色んなNPO団体や各企業に行き着きました。しかし各NPO団体に寄付する場合どれも手続きに手間がかかり、最終的にUNIQLOの製品はUNIQLOへそれ以外はH&Mへ持っていく運びとなりました。

服に対しての思い入れはありませんでしたが、寄付するならやはり有効に使って頂きたい、そんな思いで情報を探していたら各国の善意に基づいたアイデア溢れる取り組みを知ることが出来ました。

寄付された古着の流通の透明化はなかなか成し遂げられないかもしれませんが、それを成し遂げる企業やNPO団体が巨大な古着流通インフラを作ることが出来るのかもしれませんね。

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